コンテンツにスキップするには Enter キーを押してください

5月29日 特別講演会「ユスト高山右近の三つの試練―神に導かれた殉教者への道」

IMG_0525(教区HPに掲載) CIMG8622(教区HPに掲載)

 5月29日(日)13時から中町教会で、長崎南地区評議会主催の特別講演会「ユスト高山右近の三つの試練――神に導かれた殉教者への道」が行われた。講師は、日本カトリック司教協議会列聖推進委員会委員長で京都教区司教の大塚喜直司教。今年1月に列福が承認された高山右近についての講話に、参加した約300人は熱心に聴き入った。

 大塚司教はスライドを使って右近の生涯などを紹介。1563年10歳の時に受洗した右近は和田惟長事件の後、21歳の若さで高槻城主となり、その後、荒木村重事件(78年)、豊臣秀吉による伴天連追放令(87年)、徳川家康の禁教令による国外追放(1614年)という三つの試練にあった。大塚司教は、処刑ではなく、流浪の果てに追放先のマニラで病死した右近が〝殉教者〟として福者に認定されたことにも触れ、「三つの試練をもって、右近は神様に本当の殉教者になるように導かれていった」と語った。そして、神の愛のために自分をささげる生き方を貫いた右近の列福の意義を強調し、講演を結んだ。

 写真は講演する大塚喜直司教と、講演後に行われた主日のミサの様子。