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2015年5月 新作能「長崎の聖母」 ニューヨークとボストンで上演

 原爆投下後の惨状と浦上の復活、平和への祈りをテーマにした新作能「長崎の聖母」(多田富雄作)が、今年4月~5月に行われるNPT再検討会議に合わせ米国で上演される。3月1日、公演を手掛ける2015NAGASAKI WEEK IN NY実行委員会や日米交流団体ジャパン・ソサエティーの関係者ら計8人が、田上富久長崎市長を表敬訪問した。

 「長崎の聖母」は被爆60周年にあたる2005年、創立70周年を迎えた純心学園と浦上教会の共催のもと11月23日に初演され、その後も、制作した銕仙会によってさまざまな場で演じ続けられている。原爆投下から70年となる今年。今回の公演は、土山秀夫実行委員長によると、「多くの方々の善意の輪が広がって」実現に至ったもの。日本の伝統文化である能という形式を取り、長崎を舞台とした演目を通して核兵器廃絶への関心を高めていきたいとしている。実行委員会の委員には、髙見三明大司教、片岡千鶴子長崎純心大学理事長も名を連ねている。ニューヨーク公演は5月14~16日ジャパン・ソサエティーで、ボストン公演は5月20日昭和女子大学レインボーホールで行われる。

2015.3.1能「長崎の聖母」IMG_9162

 写真は、田上市長への表敬訪問。2005年初演に関わった長崎純心大学の片岡千鶴子理事長も同席した。=3月1日、長崎原爆資料館=